希望額より多くても評価額通りに借りるもの?
そこで質問なのですが、例えば担保にする不動産に1000万円の評価額がついた場合、その限度額一杯まで借りるのが一般的なのでしょうか。それとも返済を考え限度額を1000万円ではなく300万円程度にしてもらい、借りるものなのでしょうか。また、1000万円の評価があった場合、その評価額通りに借入れしなければいけないものなのでしょうか。
不動産担保ローンで借りられる額の相場は、評価額の6~7割前後とされます。1,000万円の評価がついた場合だと最大で600~700万円ほど借りることができます。
質問者の希望金額が300万円であれば、当然600~700万円ではなく必要な分だけ借りることができます。
ただし融資には質問者の返済能力も関係してきますので、たとえ1,000万円の評価額がついても、返済能力が500万円しかないと判断されると、600~700万円ではなく500万円しか借りられません。
また自宅を担保にする場合は総量規制の対象となりますので、どんなに担保評価が良くても年収の3分の1までしか借りることができません。
年収が600万円なら最大200万円です。全ての借り入れを合計した金額が200万円以内でなければならないので、もしすでに200万円の借り入れがあれば、自宅を担保にしてもさらに借り入れすることはできません。
不動産担保ローンがその他ローンに及ぼす影響は?
不動産担保ローンはA銀行、所持しているクレジットカードはBカードとします。
A銀行とBカードは別会社ですから、通常影響がありません。
そのまま所持できます。
ただ、A銀行とBカードが同じ信用情報機関を利用している場合があります。
不動産担保ローンを延滞した場合orクレジットカードで延滞した場合は信用情報機関経由で情報共有される場合があります。
すなわち、不動産担保ローンの延滞→Bカードの使用停止というようなケースは想定されます。
火事で担保がなくなったら?
よほど重大な過失がないかぎりは損害賠償責任は負わなくてよいことになっています。
建物(上物)を担保にする場合は必ず火災保険に入ることが融資の条件となっているはずなので、保険金が支払われるケースなら保険金を受け取れます。
当然、担保物件が無くなっても返済はしなければなりませんので、その保険金を債務の弁済にあてることもできます。