抵当権が二位以下ってどういう事?
抵当権とは、貸した人からお金を回収できなくなったときのための担保として、銀行などお金を貸す側の金融機関が設定をするものです。
担保の不動産が競売などにかけられた場合、抵当権者は他の債権者に優先して弁済が受けられます。
一つの不動産に対して抵当順位第一位の債権者、第二位の債権者、第三位の債権者がいたとします。
不動産を売って得たお金を平等に分けて弁済するのではなく、まず一位の債権者の弁済が行われます。それでも残ったお金があれば、二位の債権者の弁済が行われます。それでも残った分があれば、三位の債権者の弁済分となります。
つまり、第一位の債権者は必ず弁済を受けられますが、二位以下の債権者は、一位の債権者の弁済が済んでも残るくらいの不動産の価値がないと、いくら抵当権を設定しても弁済を受けられません。
築年数で比較する不動産担保ローン(築一年で借りる)
不動産担保ローンにおいて、築年数の浅いマンションなどは、有利に働くことが多いです。
しかし、ローンの残高が多額となると、新築だからといって必ずしも高額融資が可能であるとはいえません(物件の評価額がローン残高で相殺されてしまう為)。
では、築30年のマンションで、住宅ローンが残り数年というマンションならよい条件で2番抵当権が組めるかと言うと、築30年のマンションは流通性に欠け、売却の際に買主が得る利益が少なくなるという理由から評価額が下がる傾向にあるようです。
しかしながら築年数は古くても、主要駅の駅前や最高立地の物件であれば、評価がよくなる場合もあります。
このように、不動産担保ローンは築年数も大事な要因のひとつではありますが、不動産の地域やエリア、土地の広さ、一戸建てかマンションかによっても融資額が大きく変わってきます。
評価も条件が複雑で一概には言えませんが、専門家がきちんと鑑定してくれる所で相談してローンを組むことをお勧めします。
第二抵当でも借りれる不動産担保ローン会社
第二抵当以下で借りたいならノンバンクの不動産担保ローン専門融資会社で
全てのところが第二抵当以下でも貸してくれる訳ではありませんが、ここでご紹介しているのは第二抵当でも借りれる不動産担保ローンです。
住宅ローンの返済中でもご利用可能ですし、抵当順位は問いません。共有名義の物件も扱っていますし、第三者名義の不動産でも、所有者の承諾があれば問題ありません。
銀行だと第一抵当でしか貸してくれませんし、審査に時間もかかってしまいます。
審査時間をスピーディにしてほしいというお急ぎの方や、銀行では借りれないという方は、中堅の消費者金融で不動産担保ローンを扱っているところがおすすめです。
銀行で不動産担保ローンを利用する場合、第一抵当のみしか対応してくれません。
第二抵当では、第一抵当より借りれる金額はかなり低くなる場合が多いです。そもそも第二抵当では融資を行っていない金融会社もあります。
なぜかと言うと、債務不履行(お金が返せなくなる事)になった時、不動産を競売で売却して残りの返済をします。
このとき、売却価格から第一順位の抵当権者の債務を全額返済します。
残りがあれば第二順位の抵当権者の債務を返済します。
まだ残りがあれば第三順位の抵当権者の債務を返済……というように、抵当権の順位が高い債権者から順番に返済されます。
第一抵当以外でお金を貸すことは、万が一の時にお金を返してもらえない可能性があるため、貸して貰えないか、金額が限られるということがあります。もちろん、第一抵当権者への借り入れ残高が少いか、担保となる不動産の価値によっては、希望額を借りれる可能性はあります。
第二抵当での融資を考えている方は、その辺りをふまえて検討して頂ければと思います。
抵当権が2位以下でも借りれる所を載せておきます。
※公式サイトには『抵当権2位以下のローン』というプラン名はありませんが、申し出ればきちんと対応してくれます。
ネット申し込みの場合は折り返しの連絡がありますので、その時に伝えれば大丈夫です。
二番抵当でも借りれる人気のノンバンク不動産担保融資
物件の担保余力にもよりますが、不動産担保ローンの専門会社であれば、二番抵当でのローンも取り扱ってくれることが多いです。
預金・為替業務を行わない貸金業者は全てノンバンクとなりますので、ノンバンクの会社にも色々ありますが、ここでご紹介しているのは中堅クラスの不動産担保ローン会社です。
大手のようにテレビ広告で宣伝はしていませんが、中堅クラスの融資会社の中には、宣伝費分を融資実行などで借り手に還元しているところもあります。
実績を挙げれば口コミや紹介などでお客さまが増えていくので、あえてテレビでの宣伝は行わないという考え方です。
ここでご紹介しているのもそういった会社で、不動産担保融資を専門に扱っている会社です。
不動産担保融資のみに的を絞っているかわりに、不動産関係のことなら非常に経験が豊富なので、二番抵当であったり利用上の制限がある物件であったりの難しい物件でも、きちんと評価して融資につなげてくれます。
抵当権の順位不問の不動産担保ローン
住宅ローンの抵当権が付いていたり、他社の抵当権が第一順位で設定されている場合、同じ不動産を担保に融資を受けようとすると、融資元の金融会社は抵当権を第二順位で設定することになります。
銀行など、金融機関によっては第一順位でしか融資しないところもありますが、ノンバンク系の融資会社の中には柔軟に対応してくれるところもあります。
抵当権の順位に関わらず、担保余力や希望金額によっては、希望に添うかたちで融資してもらえることもあります。
第二順位以下で不動産担保ローンを利用したいときは、抵当権の順番で審査を落とす所ではなく、担保となる不動産をしっかり評価してくれるところに相談することをお勧めします。